先月の話
「ピコん♪」
スマホが鳴りました。なにか連絡が来たようです。
竹:『メッセージだ、誰だろう?』
先輩からメッセージが来ました。
どうやら京都大丸で物産展のヘルプを探しているそうです。
その先輩は現在笠置町という
宇治より南の場所で地域おこし協力隊をやっております。
1週間くらい物産展が開催されるそうですが、
さすがに毎日先輩が現場の手伝いをすることは困難ということで
竹村にお仕事が降りて来たようです。
普段からお世話になっている多大な借りを
リボ払いするチャンスがきました。
竹:『了解っすー!』
たまには役に立たないと、なんだか申し訳ないので
「焼き芋」ではなく「焼き鳥」の販売師に変身することに
完全にキャラ崩壊です…。
百貨店『大丸』に侵入だよ!!
会場に到着しました。
どうやら京都の物産展をやってるようで
宇治抹茶ソフトとか、錦市場で有名な店とかが出してました。
みつけました。ここです。
竹:『どうもー。ヘルプの竹村ですー!』
中村さん:『あ。竹村くんね!』
日本で2番目に人口が少ない町こと
笠置町のナカムラポータリーさんという
鳥肉屋さんが人手不足司令があったらしいのですが、
その鳥肉を仕入れてる料理店の店番をすることに
そして5分後…
擬態完了しました。
今から3時間を2日間
伝言ゲーム並みの浅はかな知識と「鳥あるある」を駆使して
お客様に怪しまれないように過ごさなくてはいけません。
魅惑のラインナップ
新鮮な鳥をつかった食べ物が並んでおります。
店舗が木津川市にあるらしく高級料理店らしいです。
焼き鳥2本で820円
鳥重(焼き鳥弁当)1188円
鶏ちまき700円
という百貨店ならではの価格帯。
特に焼き鳥2本820円は物凄いインパクトです
言うまでもないですが、竹村なら絶対買いません。
(厳密には食べたいけれど、食べれない買えないが正しい)
小学生のころにお年玉で駄菓子屋さんにいき
30円で「3分の1酸っぱいガム」を買うのが至高の幸せだったのが
大人になり、コンビニで「100円代のお菓子」を購入するのが
至高の幸せになってしまったわけですが
お客様はこのSTEPを3つほど進んで
最終的に百貨店に来ているのでしょうか?
1日目
竹:『新鮮な鶏を使った”炙り焼き鳥重”はいかがでしょうかー。』
とりあえずお客様に声をかけます。
高級料理『雉祥』お店のHP
「百貨店が昨今苦境に立たされている問題」
売り始めてすぐに気がつきました。
竹:『どのお店もあまり売れてないぞ…?』
自分たちのお店もそうなのですが
他のお店もお世辞にも大盛況とか言えない客入り
この日は木曜日、平日ということもあったからかもしれません。
百貨店だからといって、お客様が毎回購入するわけでもなく
どのお店も割と暇そうです。
一個の単価が高いからといって
高級カバンのように1個30万とかしないので
これはこれで大変な商いなようです。
(出展料は売上金から何割が取れらるわけだし)
当店自慢の販売ラインナップ
・鳥重
うな重ならぬ”鳥重”です。
さっき炙り焼きしたので新鮮です。
・鶏ちまき
鶏ちまきです。
もち米100%なので、もちもちです。
・焼き鳥
2本セットで820円
つまり1本あたり410円ということです。
(ちなみこの物産展自体は20日ごろまでやってます)
1日目ちょっと売れ残る
竹:『だ、ダメだ…全部売り切れなかった…』
写真に写ってるナカムラポートリーのナカムラさんが竹村に言いました。
中村さん:『竹村くん!お疲れさま!
なんか普段からいいもの食べてないって聞いたから…』
中村:『これ、帰ってたべてね!』
まさかの高級食材GET
帰宅後…
竹:『さて…試合を始めるかな。』
鳥重うまかったです。
2日目
金曜日になりました。
2日目なので
商品知識もちょっと頭に入ってますので
今日も笑顔でマダムに食べてもらえるように頑張るのみです。
百貨店の催事というのは
いわゆるセレブがお買い求めする場所
物や商品サービスってのは
売る場所によって価値が大きく変動します。
施設によって求められるものは若干違ってくるのです。
竹:『計算…考えるんだっ…!!!
客層、販売商品、時間帯…そこから導かせる最適解を考えるんだ!!!』
その結果・・・
なんと閉店1時間前に完売しました。
竹:『見てください、これが”現役かき氷屋さん”の実力です』
(言うまでもないですが、実際はお店のブランド力
中村さんの知り合いが沢山買ってくださったので、
竹村の販売力は特に関係はないです)
中村さん:『2日間お疲れさま!今日はこれを進呈するわ』
他のお店で販売してた絶対高い良い牛乳。
100グラム400円を超える高級鳥肉
(ナカムラポートリーさんヤツです)
竹:『(特に役になってもないのに、沢山食べ物もらえて嬉しいな)』
お手伝いもするもんですね。
短い時間でしたが、
百貨店という普段とは違う販売環境の現場がみれて
しかもバイト代と食べ物も頂けて
竹村的には大満足の2日間となったわけでした。
ほなほな
『さあ!竹村のあしたはどっちだ⁉︎』
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