ロケット打ち上げ失敗の話

かつては種子島に住んでいた。

 

2018年、多分26歳くらい。
竹村はやきいもの後継者が見つかったということで
新しい修行のために種子島に住んでおりました。
(結果的にその子が飛んで、半年で京都に自分も飛んで帰ることになったんだけども)

種子島といえば安納地区ってのがありまして安納芋を作っているところを見学させてもらったりしてたんですが

現地での知り合いもほぼいない状態だったので、
本当に0から関係人口をつくっていく作業でした。
島に2つだけあるコンビニ(ファミマ)のイートインコーナーで
話した第一村人のお爺さんにタバコ代を500円貸したけどまだ返ってきてません。

 

質の悪い車中泊

夜は風の音がうるさい

物件もない状態なので、いい感じに島を探索しながら寝泊まりしてました。

 

拾ってくれた人

 

もう出会いのきっかけも忘れましたが、
とりあえず日銭を稼ぐために

・ゲストハウス(住み込み)
・居酒屋さん(バイト)

にお世話になってました。

 

島にライターさんがいないということで
ifの話で長く住んでいたらその仕事がメインになってかもしれませんが
思い通りにいかないのが人生です。

働かせてもらってた居酒屋さん

 

 

NanaTooって店主のママさんが気量がデカい人の元で働いてました。

 

やたら炭水化物が多い、まかないがボリューミーなお店でして
JAXAの人が常連さんで来てました。

 

種子島ってポケモンGOの難易度が超ハードモードでして
ポケストップがないからボールの確保も大変だし、
イワークが出たもんなら居酒屋さんの中で話題になるくらい
ある種日々を楽しめてる人が多かったイメージです。

 

 

H3の打ち上げ失敗

 

Yahooニュースとかも取り上げてます。

ロケットのニュース

種子島の中でJAXAさん、ロケットというのは超重要な要素でして
普段筑波にいる職員さんたちが打ち上げの前入りで数ヶ月停まったり
スナックや居酒屋さんでお金を落とすことで経済が潤っています。

 

スナックで撮った写真

 

Googleマップでみたら閉店と書いていたので
心配になってママさんにさっき久しぶりに電話したら、
現在は鹿児島市内で飲食店をされてるそうです。

 

よかったよかった。また鹿児島いこーっと。

 

失敗を知ってる世代と知らない世代

居酒屋の勤務中の話に戻ると

僕は洗い物をししつつ職員さんとお喋りしてたり
時に聞き耳をたたてたりしただけなのですが

 

段々機械が発達して、ロケットの打ち上げ失敗がなくなってきた。

 

とお喋りされてたのが印象に残ってます。

 

その結果何が起こったかというと
「失敗の知らない世代のやっぱり心のゆるさがあるんだよなー」という話をされてました。
当時はゆとり世代が新入社員の時代でしたが、今はさらにその下の世代が入ってきて
「失敗したことがない割合が増える」という現象が起きていたそうです。

 

最悪の空気感

 

 

多分先月からの発射中止から、相当現場はピリついていたんだろと思うと心が痛いです。

 

過去に失敗した時も「現場の空気が最悪」だったらしく
次の発射も次の次の発射も「失敗したらどうしよう」という緊張感が付きまとったと語っていたので

今回のように失敗すると”税金を使ってなにやってんだー”となるのが世の中だけど

 

多分これは日本にとっても、世界にとっても重要な失敗であって
この失敗があるからこそ、ある種現メンバーも「失敗を知っている世代」になった訳で
今後も宇宙という超広大なロマンと謎を解き明かして欲しいと一庶民として思いましたとさ。

 

 

ほなほな

 

『さぁ!竹村のあしたはどっちだ!?』

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