帰ってきた出町のおっちゃん

 

奇跡の帰還

 

すでにいろんなメディアで報道されているので皆さんもご存知と思います。
出町王将が閉店して2年半。
ついに出町におっちゃんが帰ってきました。

オープン直後

もう閉店したときは復活するのはおっちゃんの年齢的にも難しいだろうと思ってましたが
今日1人の商売人の歴史が動きました。

年末は元気なさそうでしたが、
オープン前日も忙しくて大変だろうに何故か目も輝いてました。
やっぱり働くことが生きがいなんだなと思います。

今や懐かし

前の店舗が閉店する時に全部メニューを捨てちゃうということだったので
いつも頼んでいた餃子定食とご飯大盛りの看板をもらいました。

お馴染みの看板

 

これは自分にとっては経済的に苦しい時に食べさせてもらった思い出のある物でして
でまち王将閉店後もコロナ禍は続き、精神的にも苦しい日々も部屋に飾っているこの看板をみて耐えてきました。

 

 

物件探し

物件との遭遇との様子

 

1年ほど前に電話がかかってきてからご飯食べにいったり、
始めるにしても変な物件を捕まらさせれないようにしたり
自分のできる範囲ですがいろんなことがありました。

お店の大きさが広すぎたり、スケルトン物件でスタートするにはなかなか改装費用がかかりすぎたり
立地的にも家賃的にも、周りに王将があるかなど、ちょうどいい物件をいい物件を見つけるのは大変でしたが
まさか桝形商店街さんの中に見つかるとは思いませんでした。

これなら前の常連さんも大学生もたくさん行き来できる空間なので、これも縁なのかなと感じます。

 

餃子定食の復活

ちょうどW杯でドイツに日本がジャイキリした日
雨天だったのですが「飯食いに来るか?」と電話がかかってきたので
伏見からおっちゃんの家に行ったことがあります。

テレビでも見とけ

 

「餃子焼くから焼けるまでテレビ見て待っておけ」ということで待ってました。

 

餃子を焼くおっちゃん

今はお家に1人で住んでるので少し寂しかったのかもしれません。
物件が見つかったあともすごく悩まれてました。

 

ええ感じで焼く

自分も今日オープンしたお店で作ってる姿を見ましたが、やっぱり様になります。

 

走りながら蹴ってキーパーの不意を突いたロナウド

竹村はおっちゃんが録画していた2002年のW杯の映像を見ながら待ちます。

相変わらずの山盛り

できました。
大盛りのご飯を手渡す時に部屋の蛍光灯が後光になって神様みたいになってました。

 

あれはすばらしかった

ロナウジーニョを見ながら美味しいご飯をいただきました。

 

美味しい食べ物を食べながら思いましが

この人は振る舞うのが好きな人なんです。
GIVE&TAKEってワードがありますが。
多分人に見返りを持たない方なんだと思います。

 

自分はまだまだそこまでの器はないのですが
どうやったらこんな人になれるんだろうと考えたりしちゃいます。

 

でもってオープンの話

 

沢山の人が並んでました

もうWEBメディアさんが色々投稿されてるので、
素人の自分が表現するのはおこがましいのですが
「もう店やめるわ」と言ってた時期もあったのですが
10→0になってから、73歳のおっちゃんが0→1をしたのは
本当にすごい行動力だと思います。

 

また輝く日が来た看板

看板も心なしか喜んでいる

開店前日にやっと準備ができました。

まさかこの大盛り看板が使われる日が来ると思っていなかったので少し胸熱です。

 

 

いい話だけで終わらない。

 

 

なーんて

ここまでいい話ばっかり言ってきましたがあたしゃ心配です。

物件を見つける、悪い詐欺師に引っかからないって所が一番心配だったので
こうして1歩踏み出せたのはよかったと思います。

僕はやきいも屋さんなので、
オープンした今流石に厨房に立って餃子屋さんになるのは無理ですし
どう考えてもここまでが自分のできる範囲なのですが…(というか結構範囲を越えてた)

側から見ていると「圧倒的な準備不足」が否めません。

 

オープン日をWEBメディアに言ってしまったから
オープンせざる得なくなったし、それを見た他のメディアさんも来てしまったし
それを見たお客さまが来ることになるので、
ひっそりオープンしておいた方が絶対良かった気がします。

ブランクもあるし、前と間取りも違うのに大丈夫なんだろうか…

オープン前からいろんな事をずっと小姑さんのように言ってたのですが
ほとんどの事が吸収してもらえないことばかりで「ちくちょう!」と思うこともあったのですが
お隣の店舗さんや商店街さんのご迷惑にならないかも心配です。

唯一メニューを3品とシンプルにしてくれたのは本当によかった。
元々は前のメニューくらい用意しようとされてたのですが
絶対在庫余るし、厨房が狭いのでオーダーも大変になるので本当によかったです。
まぁ経営コンサルでもなんでもないので知識不足で自分の言うことが全て正解な訳がないのですが

木下 斉さんが”採算度外視の店舗が地域を弱くする”ということを記事で見たことがありまして
自分も商売人なのでおっしゃる通りと感じていて
本当は現代の相場観でしっかり商いとして成立する形で
応援したい人は応援する形を作りたかったのですが、中々難しかったです。

ただそれはそうだとも思っていて
「自分も70歳になったときに自分の性格を変えられるか」となると
流石にそれは無理だし

「はーい、今から標準語で喋ってくださいー」って言われてもできないし

じゃあどうやってすればいいの!?って考えながら、毎日過ごしてました。

 

きっと人間も生き物なので仕方のないことかもしれませんが
今までせっかくやってきた徳、善行や功績が

お店が忙しすぎて
仮に火災になったり
ユーチューバーさんの炎上なので終わらないようになるだけの事はしたいので
あと1週間だけ出来る限りのおせっかいをして
あとは前のようにお客さまとしてお金を落としていきたいと思います。

これを見ている人に言いたいのは
おっちゃんはお店で怒ったりすることもあるかもしれないですし
言い回しがキツいこともあるかもしませんが
この休業期間でカフェやらにいったり色々お喋りしましたが普通にいい人なんです。
しかし『デリカシーはないが愛はある部分もある』ってことはわかったので

これから行く若いお客さんも
「これが昭和のアトラクション料理店か…おお!!本当に怒ってる!」
ある種エンターテイメントとしてお店を楽しんでもらいたい所です。

 

 

どうか幸せな形でこのお店が進みますように(切望)

 

 

竹:「にしても確定申告の時期になぜオープンするかね!!!お芋もあるし困るよ!!春以降にして欲しかった!!!」

 

 

ほなほな

 

『さぁ!!竹村のあしたはどっちだ!?』

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